マリーヌプス(体力)



「変なかっこう!」

すぐそこから聞こえてきた声にあなたは緊張する。

おかしい? ここはどこなのだろう? 自分はどうなってしまったのだろう?

周囲は妙に明るくそして寒かった。
だが今のあなたには近くにいる生き物の声も身体を包む大気の不可思議な違和感も
何の意味もないのだ。

 あなたが生き、さすらい、戦った時代と同様。
いまこちらを見ている生き物にとって化石と成ったあなたは単に大昔の生物に
過ぎないのだ。

滅んでしまった生物・・マリーヌプスと名付けられた太古の生物としか・・・

アヌビザウルス(知力)



 知恵を取り込むことに、あまりに必死に進化していったあなたたちは他の生物を
見下し、慢心していった。

しかし、必要以上の知恵はこの時代には何の意味も持たないことの空しさに
気ずいたあなたたちは、一匹、また、一匹と野に散っていった。

そして、あなたたちはいつしか他の生物から忘れ去られていった。

それから・・・、2億年たっただろうか?
あなたたちの子孫は小型に進化しひっそりと生き延びていた。

特に日本という島の東北部人間の住む家の天井裏に住んでいる仲間は、
縁起がいいということでちょうほうがられ静かに賢者のように暮らし続けた。

なんでも、あなたたちは彼らから、イモリとかヤモリという名で呼ばれているそうだ


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